『ヴィーナスの誕生』
サンドロ・ボッティチェッリ
ルネサンス時代に描かれました。描いたボッティチェッリは当時とても有名な花形スターでこの作品は、メディチ家というパトロンに頼まれて描きました。
メディチ家は元々は薬局。やがて銀行家となり大富豪になりますが,キリスト教を良しとする時代の流れの中で、人間らしい神様たちを復活させようとしてボッティチェッリにお願いしたそうです。
描いたボッティチェッリという人は大変に生真面目な性格だったそうでパトロン（依頼主）のイメージ通りに男性的にも、女性的にも描いたそうです。

ウフィッツィ美術館で実物を見ると、修復されたカラーの色使いに春風の暖かさを感じるようで、何度でも見に行きたい私の大好きな作品です。

メディチ家が失墜し、厳しく怖いサルボナーラの時代になった時、ボッティチェッリは自らたくさんの作品を焼き捨てたことも有名。時代の大きな変わり目で一生懸命に作られた作品が今もなお、たくさんの人々に愛されています。
ルネサンスは私が最も大好きなイタリアの時代。恋に人生を存分に楽しんだルネサンスを皆様にも感じていただきたいなと思って選びました。